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セブ島在住者として感じるコロナ関連のこと(2)強化されたコミュニティ検疫(Enhanced Community Quarantine)

どーもこんにちは、カリパイです。

前回の記事では入国禁止措置に関してあれこれ書きました。

参考 セブ島在住者として感じるコロナ関連のこと(1)入国禁止措置カリパイの部屋

後日、少し時間を空けてからもう一度自分で読み直してみましたが、ちょっと話が堅苦しいなぁと。

なので、今回はもう少しソフトな雰囲気で書いていこうと思います。

シリーズ「セブ島在住者として感じるコロナ関連のこと」の第2回目は「強化されたコミュニティ検疫(Enhanced Community Quarantine)」についてです。

各地でパニック買いが起こっているという報道

「パニック買い(panic buying)」とは、その言葉の通りパニック的に買い物することを意味します。日本で馴染みのある言い方だと「買い占め(buy out)」ですよね。

カリパイの住んでいる地域では「buy out」よりも「panic buying」という表現をよく耳にします。ていうか、それしか聞いたことがない・・・。

先日の3月25日(水)の夜遅くに、セブ州知事(ガルシア)から「27日(金)からセブ州全域を完全封鎖しちゃうわよ~ん!」「これは一切の例外もなくセブ州内の全ての市町村が対象よ~ん!」と発表があり、その影響で、昨日26日(木)は自分の知る限りセブ州の広範囲でパニック買いが起きていました。

勇み足オブ州知事&市民

そりゃそうですよね。テレビでセブ州知事が「金曜日から完全封鎖だ!」と突然発表すれば誰だって動揺しますし、そもそも発表があった時点から完全封鎖までの猶予が1日しかないと。

そうなれば誰でも「その1日」で必要なものを買い揃えたいと思うでしょう。

ところがですよ。この水曜日の夜中にあった州知事の発表は公式なものではありませんでした。ここが超絶ポイント。

あくまでも「そのような方向で考えている」というものだったんです。

ですが、各種メディアには「金曜から完全封鎖!」という文字が躍り、こりゃやべーぞ!となったわけです。

ガルシアさんよ。

あんた、州のトップに立つ人間という立場で、何でもかんでも思いつきで口にしちゃぁダメでしょ。百歩譲って、見通しを発表することは受け入れるとしても、ちゃんと言葉を選ばないと。

トップの人間が必要以上に市民を煽ってどうするのよ・・・。

それで、昨日セブ州内の各首長(セブ市などの独立行政区も含む)と協議した結果、以下のような日程が発表されました。

Enhanced Community Quarantine (ECQ)「強化されたコミュニティ検疫」

  • セブ市:28日(土)12時から
  • ラプラプ市(マクタン島):29日(日)0時1分から
  • マンダウエ市:30日(月)0時1分から
  • タリサイ市:30日(月)0時1分から
  • その他セブ州内の全ての地域:30日(月)0時1分から

※上記の日程、実施要項、禁止・制限の詳細についてはこちらを参照

結果論ですが、先日の「27日からだ!」というのは何処へ行ったの?って感じですよね。

強化されたコミュニティ検疫って何?

よく目にする「都市封鎖」を意味する「ロックダウン(lock down)」と今回の「強化されたコミュニティ検疫(Enhanced Community Quarantine )」って何が違うの?と思いませんか。

自分もよく分かりませんが、「ロックダウン」は今回のようなウィルスに対処するための検疫、つまり予防・拡散防止を狙いとした措置だけでなく、例えば戦争や紛争などの際に発せられる戒厳令に近いもの? 平たく言えば、様々な要因で「とにかく封鎖だ!」というケースに使われる表現かなぁと。

一方のECQは、繰り返しになりますが「ウィルスの予防・拡散防止」のための措置であって、今回に関してはこれは目的にあたるものです。

「ウィルスの予防・拡散防止」という目的のために、「ロックダウン」という手段がある。自分はこのように解釈してます。

もし間違ってたらコメントで教えてください!

それで、実際にどうなっちゃうの?何が行われるの?ということですが、ざっくり言うと「あんた家にいなさい!」ってことです。

今まで通りに人々が外出しているとコロナの感染が拡大する可能性があるので、とにかく人との接触機会を減らそうと。

よって、それに付随するであろう行為・機会を制限するというものです。

外出禁止というのは一番分かりやすいですよね。家にいいれば不特定多数との接触機会は減るわけですから。

酒類の販売禁止も「お酒は人が集って飲むもの」というフィリピン文化ならではかなぁと感じます。

ですが、何もせずにとにかく家にいろ!だけでは生命活動を維持できませんから、食料品や生活必需品の買い出しのための外出は各種制限の基で認められています。

スーパー・コンビニ・市場・薬局・銀行・送金店・ガソリンスタンド・病院などへは行くことができます。※詳しいことは各自治体の公式発表を参照

そしてそれらに従事している人たちも当然ですが外出可能です。

「現時点」ではね。(数日後に内容が変更される可能性もある)

まとめ

決定・発表されたことには従いますし、その内容が最善のものだと信じて協力もします。

だってそうでしょ?そうする以外にないわけですから。

今回、セブ島に残ることを決断した日本人の中には、カリパイのように一人きりで生活している人もいるでしょう。

不安ですよね。本当に。

自分なんかも普段はほとんど日本語を話さないし、たまに叫びたい衝動に駆られるときも・・・(あっ本当はないですよ笑)

誰かと一緒に暮らしていれば、いろいろ愚痴も聞いてもらえるでしょうけどね。

まっ、とりあえず今まで通り、わたくしカリパイはひとりで戦って参ります!

でも本音を言うと、差別だけは萎えるわ~。アレはホントに勘弁してほしい。

日本も混乱へ向かっている最中かと思いますが、いつの日か「あの時は大変だったね」と笑って過ごせる日が来ることを信じ、この局面に耐え、そして乗り切りたいですね。

次回は「買い占め」について書く予定です。

※本記事は一個人の立場での見解であるとともに、内容は記事執筆時点でのことである旨をここに明記します

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