どーもこんにちは!カリパイです。
日本のニュースを見ると、さすが12月が目の前といった感じでしょうか、寒い日が続いているようですね。
こちらセブ島。
この時期はフィリピンでも日の入りが早く、夕方からは比較的涼しく感じる日が多いです。
気温こそ違えど、日照時間からの感覚的部分で「12月=冬」っていうのを何とな~く感じています。
とはいえ、寒いのが苦手な人からすれば、セブ島で暮らすことに対して「いいなぁ~」と思うかもしれませんね。
暖かい時期を選んで住む国を季節ごとに変えるって話なんかもよく耳にします。
例えば、5月から10月までは日本で、11月から4月まではフィリピンみたいな。
世界規模で考えれば、もっと様々な組み合わせが可能でしょう。
「寒いのが苦手」というのは一つの例ですが、「料理の美味しい国」とか「物価の安い国」とか「美女が多い国」などなど、日本以外の国へ興味・関心をもち、実際に行ってみる、または暮らしてみる。
条件について考えてみるとまだまだありますね。
「治安が良い国」「ビザを取りやすい国」「英語が通じる国」
何を大事にするかは人によってそれぞれ違うと思うので、優先順位も様々でしょう。
仮に、自分にとって譲れない大事な条件を決め、実際にその国へ行ってみたとします。
ここでは具体的な例として、フィリピン・セブ島を選んだとしましょうか。
セブ島を選ぶ人の譲れない条件って何でしょうかね。
- 温暖な気候
- 物価が安い
- 英語が通じる
ネット・SNS上でよく目にする言葉で言えば、こんな感じではないでしょうか。
さらに付け加えるなら「フィリピン人のホスピタリティーが」とか「みなが幸せに暮らしている」というのも目にしたことがありますね。
ここまで聞くと、なんて素晴らしい国なんだ!と思えてきませんか?
では実際はどうなのか。
上記に挙げた夢のようなというか理想的な事柄の数々は、暮らす地域や関わる人々によって、または、その人のライフスタイルによってとらえ方は様々でしょう。
- セブ市内なのか、ちょっと離れた田舎なのか。
- 日本人だけでつるんでいるのか、現地のコミュニティーにどっぷり入り込んでいるのか。
- 独身なのか家族連れなのか。
繰り返しますが、人ぞれぞれ。感じ方も様々。
しかし、なぜか分かりませんが「セブ島はクソだ」「フィリピン料理はまずくて食えない」「渋滞が酷くて車が進まない」などの文句をたれている人が結構な数います。
うんうん、その人たちの気持ちもよく分かります。それもその人にとっては事実でしょう。
けど、ちょっと待ってください。
そういった人たちも、ここへ来る前はセブ島に対して夢や理想を抱き、「自分にとって幸せな場所がそこにある」と信じていたはずです。
ここへ来る前からネガティブな思いをもっていたら、そもそも来てませんからね。
つまり「どこへ行きたいか?」「夢のあるセブ島へ!」ってことでしょ?
それなのに、やれ飯がまずいだの渋滞だのネットが遅いだの、そこに文句を言うかな。
確かに、実際に暮らしてみて分かることがありますし、理想と現実のギャップってありますよ。
でもね。
声を大にして言いたいのは、それらはすべて自分本位な考えだってこと。
「どこへ行きたいか?」って、自分の考えです。自分からの自発的な欲求です。
じゃあ、そういった日本人が沢山押し寄せて来ているこのセブ島、この国の人たちはどう思ってるんでしょうか。
他所の国から勝手にやって来て、料理がまずいだの、インフラが整っていないだのケチを付けられて、嬉しい人っていますかね。
日本にやって来た外国人が「日本食なんてマズくて食えない」「英語話せないなんてこの国は終わってる」と、ネット上に大々的に書き連ねていたらこう思うでしょ?
「イヤなら自分の国へ帰れば?」って。
忘れてはいけないとても大事なこと。
「この国があなたを受け入れてくれている」
行きたい国があっても、入国することすらできないって話ありますよね。
あなたがセブ島を選んでここへ来たんじゃなくて、セブ島・フィリピンという国があなたの入国を許可してくれた。あなたがここで暮らすことを受け入れてくれた。
暮らしてみて分かる様々な不便さや不都合も、この国の一部です。
自分が生活している国だから、もっと良くなって欲しいという建設的な意見は大いに歓迎です。
ですが、単なるディスりは、えっ?あなたは何様ですか?って思いますね。
どこの国へ行こうかなではなく、どこの国が自分を受け入れてくれるかなというスタンス。
これを忘れずに日々生活していきたいです。
と言っていますが、自分も昔は結構ボロかすに文句たれてました笑。
ですが最近は、ちょっと考え方が変わってきたような気がします。
ここで暮らすことを許されている、この国や地域の人々が自分を受け入れてくれている。
感謝の気持ちを忘れたとき、自分は日本へ戻るべきでしょう。
今回はフィリピンを例に話を進めましたが、おそらくこれは世界中のどの国においても同じはずです。
幸いにも日本人が持つパスポートは、多くの国々へ行くことを保証しています。
そのことによりついつい忘れがちになりますが、どの国が自分を受け入れてくれるのかについて考えることを、決して忘れてはいけないでしょうね。
もちろん、良いことばかりではありません。
受け入れてもらったこの場所で、様々な困難に直面し続けていますし、不満に対する気持ちの向け方に戸惑うこともあります。
でもそんなのって、日本だろうがフィリピンだろうがどこで暮らしていても一緒でしょ。
最後にこれだけは言いたい。
飯がマズと思っても、それは自分の胸の中だけにしまっとけ。
それが無理なら、フィリピン人に面と向かって「あなたの国の料理はまずいですね」と言い、ひんしゅくを買いなさい。
ただし、それを日本人の総意であるがごとく伝えるのではなく、あくまでもあなたの個人的な見解だということを忘れずに言い添えるように。
そして今すぐに、あなたが考える「飯がウマい国」を探し、その国への飛行機チケットを予約することを勧めます。